終戦70年に見る番組覚え書き
終戦70年目を前にテレビ局では関連番組ラッシュになってます。
「こんな時期しか見ない」ものだから、どれを見るのが・薦めるのがいいのかな。
最近、戦争の恐ろしさや悲惨さから目を背けて「美談」「その中での希望」にクローズアップされたものが多いように感じるのです。
ソフトなものでないと見る事のできない世代が増えてきたのだから仕方ない、確かにわざわざ苦しい話をテレビで見ようとは思わないから。難しいのもチャンネル変えてしまうしね。
だからといってあまりにぼかしすぎると「なんだ、案外戦争になっても大丈夫」とならないか心配。
その時に直面して「ヤベェ!」「こんなの聞いてなかった!」「嘘、思ってたのと違う!」とならないよう、当時の人が体感した事実は包み隠さず見せるべきじゃないかと。
「戦争の歴史化」と何度か耳にしているのですが、ほんの70年前の戦争を、痛みを感じさせずに伝える今の風潮には違和感を感じています。美談美談でごり押しされて辟易している気にもなっているからか。
トラウマになるくらいでちょうどいいんじゃ(暴論)
8/1NHK BS 19:30~20:59「玉音放送を作った男たち」
日本の敗戦を昭和天皇自らが語りかけた「玉音放送」には、それを実現へと導いた仕掛け人がいた
出演:柄本明、青木崇高、瀬戸康史、高橋一生、上田耕一ほか
BSか…観れない( ´・ω・`) 8/1〜2 TBS「レッドクロス ~女たちの赤紙~」
今から70年前、自らの信念で戦時召集状、いわゆる「赤紙」を受け取り、戦地に赴く女性たちがいた。
『従軍看護婦』満州事変から第二次世界大戦、朝鮮戦争の時代にわたって1人の女性の生き様を描く
主演:松嶋菜々子、山﨑努、高梨臨など
うーん、感動ものすぎて鼻につく印象を受けるなぁスペシャル予告…一応衛生兵の資料に録画しとくか( ´・ω・`)
視聴後印象も変わっているかもしれんし。 8/6 NHKスペシャル「きのこ雲の下で何が起きていたのか」
広島への原爆投下直後を写すわずか2枚の写真。爆心地から2キロの「御幸橋」の上で撮影されたもの。
最新の映像技術・最新の科学的知見・生き残った被爆者の証言から、この写真に映っているものを分析し、鮮明な立体映像化するプロジェクト
↑こんな時こそ「加藤証言」を読んで欲しいと思った
『御幸橋の有名な写真がありますよね、セーラー服の女の子が背を向けている写真ですね。鉢巻をして罹災証明を書いて出しているシーン。あれは時刻的にもうちょっとあとだと思います。私がいたその時刻は、そんな余裕はなかったですから。午前中はもう大混乱でそれどころじゃなかった。罹災証明書どころの騒ぎじゃなかったんです』 8/10 NHK総合 「一番電車が走った」
原爆投下3日後に運転を再開した路面電車運転士の少女たちと電鉄会社の社員の実話を元に、復興に向けた広島の歩みを描く物語
主演:黒島結菜、阿部寛
監督が凄い人らしく期待している|ω・)
ただ「ドラマ」でなくドキュメンタリー調なのか気になる…三輪トラックや鯉昇れがそんな感じで物語に集中できなかった。裏付け強いのはいいんだけど。
8/15 フジテレビ 『私たちに戦争を教えてください~いま、会っておかなければいけない人がいる 今日、聞いておかなければいけない声がある~』
戦争を知らない若い世代が、当時を知る人に話を聞きに行くドキュメンタリー。
出演:小栗旬、松坂桃李、福士蒼汰、有村架純、広瀬すず 8/16 テレビ朝日「妻と飛んだ特攻兵」
終戦の日から4日後の満州で、特攻隊員である夫と共に戦闘機に乗り込み、ソ連軍戦車隊に向かって特攻をかけた女性がいた
主演: 堀北真希、成宮寛貴
列挙してみるとやっぱ、70年前の話に現代の人を感情移入させるためには普遍的な「家族」「恋愛」なヒューマン要素を絡めないと難しいんだろうな。
2011年の作品だけれど「白旗の少女」とか観たい。あらすじ壮絶だけど悲惨な所を隠さない感じが良さげ。
あと巡回上映でしかみれない「ひめゆり」ドキュメンタリーの柴田監督作品だから観たい…観たい。
8月を前に祖母の方は取材ラッシュに体調を崩したらしく、母が「もう断っているんよ」と話していました。
認知症があるから生放送では何を喋り出すかわからないし、取材の後しんどがるそうで。「アーサー・ゼナードさんも断ったのよ」てこの人じゃΣ(・ω・)
私の方にも最近話が来ると、まだ元気な増野幸子さんの方に誘導しております。
Web拍手・メッセージを有り難うございました!